当院のパワーリハビリテーションについて②

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                                  リハ科シリーズ2/3(全3回:3月~5月)

2.評価方法と認知症との関係

 パワーリハを実施した47名に週13回の頻度で90日間パワーリハを実施し、開始前と90日後に以下の評価項目8項目:握力(左右)、開眼片足立ち、落下棒テスト、2分間足踏み、ファンクショナルリーチ、体前屈、timed up and go testを用いて比較しました。また認知機能面では、評価可能な41名に対して改定長谷川式簡易知能評価スケール(以下HDS-R)を用いて比較しました。

HDS-Rには二項検定、他の各パラメータの比較には対応のあるt検定を用い、有意水準5%としました。)

 ◦パワーリハビリテーション実践マニュアルに沿った運動体力評価の概要

握力(左右,kg)開眼片足立ち(cm)落下棒テスト(cm)2分間足踏み()

・ファンクショナルリーチ(以下FR, cm

   立位から一側上肢を90°(床面と水平な高さ)にした状態から、両足

  を移動させずにできるだけ遠くに手を伸ばす動作によりバランスを評価

  します。

体前屈(cm):椅子に座り膝を伸ばした状態で体を前屈します。

timed up and go test(以下T&G,秒)

   肘掛け椅子から立ち上がり、3mの歩行を行い、方向転換し、椅子に

  戻り座るまでの一連の動作に要する時間を計測します。

 

HDS-R は30点満点中20点以下の場合、認知症の疑いがあります。パワ

 ーリハ実施後のHDS-Rの変化を(表1.パワーリハによる認知症の変化)

 に示します。

 

1.パワーリハによる認知症の変化

 HDSR1.jpg

 パワーリハ実施前に認知症の疑いがあった人の中で、パワーリハ実施後に

認知症が疑われなくなった人が2人いました。また、パワーリハ実施前に認知

症の疑いがなかった人の中で、パワーリハ実施後に認知症が疑われる人が1

いました。

 二項検定により有意差はなく、認知症においてパワーリハを行なったことに

よる変化は特になかったようです。

 今回は20点を境界に変化をみたため、あまり変化がみられませんでした。

今後、点数変動を含めた検討が必要であり、そのためにはデータ数を多くす

る必要があると思います。

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