第一回総合リハビリ美保野病院 リハビリテーション科研修会について
7月12日に当院で行われたリハビリテーション科研修会に参加する機会を得ました。今回は、森之宮病院名誉副院長で理学療法士の大橋知行先生を招き、主にリハビリ職員を対象とした「頭頚部と姿勢コントロールについて」というテーマでご講演をしていただきました。
研修会に参加して、多くのことを学ぶことが出来ましたが、その中でも一番勉強になったことは、脳の特性により右片麻痺と左片麻痺では、指示入れの方法を変えてリハビリを行っていかなければならないということでした。人の脳は左右の半球でそれぞれ異なった機能を司っており、左半球には言語中枢があります。その言語中枢が障害されると、指示に対して論理的に考えることが難しくなり、セラピストが考える動作を患者様がうまく解釈できないことがあります。そのため、セラピストは患者様がわかりやすい指示(例えば、「腕を挙げてください。」という指示の方法と「お手玉を取ってください。」という指示では、言語と道具を組み合わせて行うほうが視覚情報も加わり、よりわかりやすい)をする必要があるということを学ぶことが出来ました。また、人は体幹が安定し頭頚部のコントロールが可能になったことで、無意識にバランスを保ちながら上肢や下肢を使った動作が出来ると感じました。上下肢の治療やバランス治療等のリハビリを行う上でも、脳の特性や生物の発生的知見を十分に把握していないと、対象者に適したより効果的なリハビリを提供することが出来ないと改めて感じました。
今回の研修会では、セラピストの指示の入れ方を変えるだけで、患者様の脳への反応が異なってくるということがわかりました。指示の入れ方にも気を付けながらこれからの臨床にはげんでいきたいと思います。
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