高齢者の骨折 その弐
-脊椎椎体圧迫骨折-
脊椎について・・・
脊椎は、一般的に背骨といわれる部分であり、体を重力から支える役割をもっています。
背骨は、頚椎(7椎)・胸椎(12椎)・腰椎(5椎)・仙椎(5椎)および尾椎(3~6椎)の約30個の骨から形成されています。
骨と骨は関節によってつながっていて、その骨の間にはクッションの役割をする椎間板があります。
1、脊椎椎体圧迫骨折の原因と症状
原因は、転倒や転落等で背骨に圧迫力がかかり、押しつぶされた時に起こります。また高齢者で骨粗鬆症がある場合、物を持ち上げたりする動作のみでも生じることがあります。症状としては、腰背部痛や・円背(背中が丸くなる)のような変形、まれに足の麻痺を生じることもあります。
しかし、ほぼ自覚症状がでない場合も多いです。徐々に骨折が進行してくるような場合、物を持ったり歩いた時に腰背部痛がある、背中が丸くなる、身長が低くなるなどの症状がでることがあります。
部位としては、胸と腰の移行部分に最も圧迫力がかかりやすいため、第12胸椎・第1腰椎に多いです。
2、治療法
手術を行うことは少なく、基本的にはベッド上で安静にし、骨がくっついていくのを待ちます。その際にコルセットなどを使用して体を固定することにより、骨が動かないようにする場合もあります。
3、リハビリ
①足・体幹の筋力強化②寝返り・起き上がり練習③起立練習④歩行練習⑤バランス練習などがあります。
リハビリの主たる目的は、背骨の動きを保つこと、足・体幹の筋力増強、および寝返り・起き上がり動作の早期回復です。そのため、痛みの状態(ふつう、約1~2週間の安静で軽減する)をみながら早期にリハビリを開始していき、元の生活状態に戻れるようにしていきます。
参考・引用文献
1)冨士武史ほか:ここがポイント!整形外科疾患の理学療法
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