転倒について

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 転倒とは内的もしくは外的な転倒の危険因子によりバランスを崩し、体の一部または全部が地面に接地することを転倒といいます。

 転倒の危険因子には、高齢、急性・慢性疾患、バランス能力低下、筋力低下、視覚障害、認知機能、精神状態、転倒歴のような対象者の特性に関連する内的因子と、不適切な靴、障害物の有無、二重課題、床や路面の状態、照明の状態、歩行補助具の使用といった環境や課題などの外的因子があります。

 これら転倒に関する危険因子に1つでも問題があれば転倒の危険性が生じ、危険因子が増えれば転倒の危険性はより高まります。

 高齢者の転倒は、加齢による心身機能の低下を基盤として、疾患による機能障害、廃用性の機能障害、認知・情動の障害などに起因する転倒危険因子が加わり、バランス能力が低下することによって生じると考えられます。

 また、転倒することで骨折を生じ、それが原因で日常的な活動低下を招くだけでなく要介護となる原因の1つとなっています。

 転倒予防として、日常の動作性向上や安定した歩行能力を再獲得する為に高齢者にマシントレーニングを行う、市町村が実施する介護予防教室等での「介護予防・転倒予防体操」が行われています。

 前述のように運動・体操により転倒そのものを防ぐだけではなく、転倒時の傷害を極力軽くし、大腿骨骨折を招かないようにするためにヒッププロテクターの装着も方法の1つです。ヒッププロテクターとは介護製品の下着として販売されており、硬いジェル状型と柔らかいジェル状型のパッドがあり、それが大転子部を覆うような形状となっています。硬いジェル状のものは転倒時の衝撃を周囲の軟部組織に分散させることにより、骨への影響を少なくし、柔らかいものは衝撃を吸収し、骨への影響を少なくする効果があります。ヒッププロテクターによる骨折予防効果は、施設入居者で特に虚弱性が高い人ほど有効だそうです。

 

引用文献 高齢者の転倒予防―この10年の成果.理学療法27巻,第5号

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