美保野病院勉強会~心疾患のリハビリテーションについて~

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326日に当院リハビリドクターによる勉強会が行われました。高齢になると一つの疾患だけではなく、複数の合併症を持った患者様もいらっしゃいます。今回は、心疾患のリハビリテーションというテーマでご講義頂きました。当院回復期病棟入院患者様の心疾患合併症・併存症として多くみられている、心筋梗塞、心房細動、心不全、弁疾患、ステント、ペースメーカーなどの病態やケアのポイント、運動療法について症例も混じえて説明して頂きました。

 今回はその中から、心筋梗塞についての内容を紹介したいと思います。

心臓には血液を体に送り出す筋肉「心筋」があり、心筋が活動するためにも酸素が必要です。酸素は血液によって運ばれます。この心臓に血液を供給する血管を冠動脈といいます。

心臓には、右の右冠動脈、左にも冠動脈があり、左の方は2つに分かれて、左の前の方に流れる血管を左前下行枝、後ろの方へいく血管を左回旋枝と呼びます(以下の図参照)。その冠動脈の閉塞や狭窄による冠血流の供給と心筋酸素消費のバランス崩れによる心筋虚血状態であり、心原性ショック、心不全、不整脈などが問題となります。

 

 <冠動脈の走行の図>

冠状2.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

<狭心症と心筋梗塞の鑑別診断>

 

労作性狭心症

不安定狭心症

心筋梗塞

胸痛の特徴

前胸部絞扼感、圧迫感

安静により改善

不快感、何となく重苦しい、圧迫される、きりきり、ちくちくと表現される

激しい胸痛

安静でもよくならない

持続時間

数分~10分間

数分~10分間

20分以上

ニトログリセリン効果

著効

効果あり

無効

心電図

ST低下

ST低下

ST上昇、異常Q

その他

 

 

心筋壊死

 

 心筋梗塞リハビリでの注意点として、重症度など医師の指示を確認すること、運動負荷や身体の異常なサインの理解・指導を行うこと、病態を無視した過剰な運動は禁忌であり、ただ一緒に歩くだけではいけない等説明して頂きました。

 今回の勉強会で講義して頂いたことを臨床現場で意識し、チームでケアに活かし、より良いリハビリテーションを提供していきたいと思います。

 

 参考文献

佐藤優子他:生理学第2版,医歯薬出版,2004

 

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