リハビリテーション科 摂食・嚥下機能検査について

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前回は、言語聴覚士が摂食・嚥下障害の有無を判断する際に行っている、簡単なスクリーニング検査の一例をご紹介しました。

今回も、引き続きスクリーニング検査について、簡単にご紹介したいと思います。

 

反復唾液飲みテスト(repetitive saliva swallowing testRSST)】

意義:随意的な嚥下の繰り返し能力をみます。特に嚥下反射(飲み込む運動)を随意的に起こすことができるかを評価します。

方法:口腔内を湿らせた後に、空嚥下を30秒間繰り返します。

判定:30秒で空嚥下が2回以下であれば異常(嚥下障害あり)。

 

水飲みテスト】

意義:口への取り込み、送り込み、誤嚥の有無を評価します。

方法:30mlの水を嚥下してもらいます。はじめは23mlで様子をみて、安全を確認してから30mlを施行します。

判定:5秒以内にむせずに飲めれば正常。それ以外は嚥下障害疑いか異常(嚥下障害あり)。むせの有無だけでなく、動作全体を観察します。

 

食物テスト(フードテスト)

意義:食塊の送り込みと嚥下機能について評価します。

方法:ティースプーン1杯(34g)のプリンを摂食してもらい、空嚥下の追加を指示して30秒観察します。

判定:

評点

症状

判定不能

口から出す,無反応

1

嚥下なし、むせるand/or呼吸切迫

2

嚥下あり、呼吸切迫(むせのない誤嚥の疑い有り)

3

嚥下あり、呼吸良好、むせるand/or湿性嗄声and/or口腔内残留あり

4

嚥下あり、呼吸良好、むせなし,口腔内残留ほぼなし

5

4点の症状に加えて、追加嚥下運動(空嚥下)が30秒以内に2回可能

45点で「嚥下障害無し」と推測されます。

 これらの検査は、全ての患者様に行っているわけではありません。患者様の病態によって、必要な検査を選択して行っています。検査結果から嚥下障害の症状を把握し、訓練プログラムの立案や食物形態の調整等を行います。

 

 

参考文献

聖隷三方原病院嚥下チーム執筆:嚥下障害ポケットマニュアル.第2版.p32-332007

 

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