総合リハビリ美保野病院でタグ「リハ」が付けられているもの
はじめに
普段、私たちは当たり前のように口から食べたり飲んだりしていると思います。しかし、脳血管障害により飲み込みの動きが弱くなると、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性が高くなり口から食べられなくなることがあります。また、脳血管障害になったことがない方でも、加齢や長期臥床による廃用に伴って全身の筋力が低下することで、飲み込みの動きも弱くなり誤嚥性肺炎になることも少なくはありません。そこで、今回は「誤嚥性肺炎」について説明したいと思います。
1.はじめに
更衣とは、私たちが生活を営むうえで様々な環境から身体を保護したり、自分らしさを表現するための日常生活動作の一つです。ですが、脳血管障害や加齢等により一人で着替えをすることが難しくなることがあります。原因の一つとして、障害をもつ以前の習慣で行ってしまうことが考えられますが、着替える手順や着替えやすい衣類を選ぶことにより、スムーズに着替えることが出来ます。そこで、今回は座りながら行う片麻痺患者様の基本的な更衣手順方法を紹介したいと思います。
2.更衣の手順
●かぶりタイプの場合
①膝の上にシャツの背中部分が上にくるように広げる
②麻痺側上肢に袖を通す
③非麻痺側上肢に袖を通す
④襟部分に頭を通す
⑤衣類を整える
●前開きタイプの場合
①麻痺側上肢に袖を通す
②衣類を後ろからまわして非麻痺側上肢側にもってくる
③非麻痺側上肢に袖を通す
④ボタンやジッパーを閉める
※ボタンやジッパーの操作が片手で難しい場合は、マジックテープタイプの衣類を利用
することで容易になります。
●ズボンの場合
①麻痺側下肢が上にくるように足を組む
②麻痺側下肢にズボンを通す
③通した後は麻痺側下肢を床に下ろし、次に非麻痺側下肢にズボンを通す
※②、③では、なるべくズボンを引き上げます
④立ち上がり、ズボンを引き上げる
○安定して立ち上がることが難しい場合
ベッドに仰向けになり、腰を上げズボンを引き上げます。
※基本的に脱衣(上着、ズボン)時は、これらの逆に行います。
以上簡単ではありますが、片麻痺患者様の基本的な更衣手順となります。介助する場合も、同様の手順を参考にしていただくことで、より簡単に行うことが出来ると思います
-脊椎椎体圧迫骨折-
脊椎について・・・
脊椎は、一般的に背骨といわれる部分であり、体を重力から支える役割をもっています。
背骨は、頚椎(7椎)・胸椎(12椎)・腰椎(5椎)・仙椎(5椎)および尾椎(3~6椎)の約30個の骨から形成されています。
骨と骨は関節によってつながっていて、その骨の間にはクッションの役割をする椎間板があります。
―はじめに―
高齢者の転倒は多くみられ、骨粗鬆症を基盤とした骨の弱さにより、少しの外力によって骨折を起こすことが多いです。骨折により長期臥床となり筋力低下を招き、起居動作・歩行能力が低下し、いわゆる“寝たきり”に陥ってしまうこともあります。そのため、高齢者の骨折のリハビリの目的は「いかに早期に離床させ、身体機能・動作能力の低下を防止するか」にあります。
4月になり、やっと暖かな日差しがリハビリ室にも入ってくるようになりました。 さて、新たにリハビリテーション科には8名が加わり、理学療法士22名、作業療法士18名、言語聴覚士5名、助手も含め総勢48名となりました。
今年度もリハビリスタッフ一丸となり、精一杯頑張りたいと思います。
新人からの抱負
今年度、リハビリテーション科には理学療法士2名、作業療法士5名、言語聴覚士1名の計8名が入社しました。患者様や利用者様、ご家族様から信頼していただけるような医療人を目指していきたいと考えております。
まだ働き始めたばかりで馴れないことも多く、先輩方からご指導いただく毎日ですが、社会人、そして医療人として早く一人前になれるよう日々努力し、精進して参りますので宜しくお願いいたします。
第10章 床からの立ち上がり
●はじめに
普段自宅外ではあまり必要としない動作ですが、自宅で生活するとなると、床に座ってくつろぎたいという希望を持つ人は多いと思います。日本の習慣的なものでもあり、また、コタツを利用したいという方も少ないと思います。
第8章 寝返り、起き上がりについて
●はじめに
第7章 拘縮について
l はじめに
脳卒中の患者様において、急性期の段階から廃用症候群の予防が重要な課題の一つです。その中でも拘縮は一度生じると改善が困難な場合も多く、姿勢や動作などに悪影響を与え,生活やQOL(quality of life)を制限する因子になると考えられます。今回は拘縮の予防について簡単に説明したいと思います。
第6章 床ずれについて
●はじめに
床ずれ(褥瘡)とは、体力の低下した長期療養者や高齢者、体を自由に動かすことができない人等において、『体の特定の部分だけに長い時間圧力が加わり、血流が途絶え皮膚を含めた組織が壊死してしまうこと』を言います。床ずれは短時間でできますが、治癒するまでにかなりの期間を必要とします。今回は床ずれの予防について簡単に説明したいと思います。
第5章 入浴について
●はじめに
入浴は身体の疲れをとり、身体を清潔に保つうえで重要な活動です。しかし、身体の障害や老化により歩くことが難しくなってくると、入浴は困難と思われがちですが、ある程度座ったり、立つことが出来れば、入浴は可能です。そこで、今回は浴槽の出入りについての介助方法について説明したいと思います。
第4章 排泄について
●はじめに
排泄とは、便器への移乗、ズボンや下着の上げ下ろし、局所の清拭など様々な動作が複合している行為です。また、『トイレは一人で出来るようになりたい(なってほしい)』という患者様や家族の希望が多く聞かれ、自立に対するニーズが最も高い動作です。そこで、今回は在宅における排泄方法について、簡単に紹介したいと思います。
第3章 口腔ケアについて
●口腔ケアの重要性
口には、①話す、②食べる、③呼吸する、の3つの役割があります。また、体の内部(呼吸器系、消化器系など)につながる起点ともなっています。口の中が汚れていると、歯や歯茎の問題だけではなく、肺炎や消化器などの内科的な病気にかかったり、口の機能自体が低下する原因となります。すると、話すこと・食べること・息をすることにも影響がでてきてしまい、生き生きとした生活を送れなくなることもあります。そのために、口の中を不衛生にしておかないように注意することが大切です。
第2章 食事について
1.はじめに
食事とは、人間にとって生命維持に関わる基本的欲求の一つであり、私たちの生活にとって欠かせない行為です。しかし、加齢や脳血管障害等の病気を患うことで精神・身体機能の低下をきたしうまく食事が出来なくなってしまうことがあります。食事を摂取することで、脳や内臓等のからだの活性化につながります。そこで今回は、食事の介助方法、自助具について簡単に、紹介します。
リハ科新年度挨拶
4月になり、だんだんと暖かい日が増え、春の陽気が感じられるようになってきました。
さて、新年度になり、リハビリテーション科にも新しい顔が8人入ってきました。理学療法士20人、作業療法士14人、言語聴覚士7人となり、助手も含め総勢44人となりました。
今年度も気持ちを新たに頑張っていきたいと思っています。よろしくお願いします。
新人からの抱負
今年度からリハ科に8名が入社しました。まだ働き始めたばかりで慣れない事も多くあり、先輩方に教えて頂く日々です。早く患者様、利用者様に信頼され、喜んで頂けるようなスタッフへと成長していきたいです。そのため、今後も努力を惜しまず、一つでも多くのことを学べるよう精進していきます。若さを活かし、元気なパワーを持って頑張りますので、宜しくお願い致します!!
<失語症とは>
失語症とは「大脳損傷によって生じる後天的な言語機能障害」と定義されています。
大脳の言語をつかさどる場所(言語領域)が脳卒中などにより損傷を受け、「人の言うことが理解できない」「自分の思っているように話せない」「何が書いてあるのかが理解できない」「文字が書けない」といった状態になることと説明できます。
<失語症の主な症状>
聞いて理解すること:音ははっきり聞こえているが、ことばとして上手く聞き取れない。ことばの意味がわからない。
話すこと:ことばが想い出せない。誤ったことばを言ってしまう。
文字を読んで理解すること:文字の意味がわからない。
書くこと:文字が書けない。誤った文字を書いてしまう。
※基本的には以上のすべての側面が障害されます。
今回、リハビリテーション勉強会では、pusher症状(非麻痺側の手足で麻痺側へ押しつける症状)に対しアプローチしたことについて、報告しました。
本症例へのアプローチを進めていく中で、麻痺側下肢の支持性が殆どなく、それに対し今後どのようにアプローチしていくかについて多くのアドバイスを頂きました。麻痺側下肢の支持性低下により、特に立ち上がる際下肢筋緊張亢進による屈曲パターンの出現(麻痺側の 脚に力が入って浮いてしまったり)、足関節背屈制限により足底全体への感覚入力が困難(足裏がしっかりと床につかない)であることがこの方の大きな問題でした。
今回のリハビリテーション科勉強会では、運動障害性構音障害、嚥下障害を呈した患者様について、症例検討を行いました。
症例検討を行うにあたり、患者様に対する評価、訓練の内容、訓練効果などについて振り返ることができ、自分が行ってきたことについて整理することができました。
また、訓練時の姿勢の保持や、筋緊張を軽減させるためのアプローチについて、他職種のスタッフの方々から具体的な方法を教えて頂き、言語訓練や嚥下訓練以外の知識が深まりました。
6月第1週のリハビリテーション科勉強会では、症例検討会を行いました。
今回は、言語聴覚士(ST)が、脳血管障害により視空間認知障害(ものの空間における位置や、複数のものの位置関係がわかりにくくなる障害)が認められる患者様について報告し、皆で検討しました。視空間認知障害の中には「半側空間無視」と呼ばれる、見えている空間の半分(左側もしくは右側)を無視してしまう症状があります。
このような症状がおありになる患者様に対して、どんなリハビリが効果的であるか、日常生活やコミュニケーション、また環境が変化した時にどのようにお困りでいらっしゃるかなどについて学びました。日常生活を想定し、患者様に合ったリハビリをしていけるように励みたいと思います。
入院患者様の中には呼吸器疾患を患い、「息が苦しい」「痰がからむ」などの症状をお持ちの方がいらっしゃいます。このような患者様には、医師による加療の他に、リハビリ(特に理学療法)が処方される場合があります。
今回、4月26・27日に岩手県民情報センター(アイーナ)で行われた「呼吸理学療法基礎講座」という研修会に参加してきました。そのときの内容が上記のような場合、臨床に役立つと思い、実際に講習会で行った呼吸の評価方法や排痰方法、呼吸機能改善に効果があるとされる下肢筋力強化などの実技も踏まえて、リハ科内で伝達講習を行いました。
2日間にわたり、呼吸機能や呼吸器疾患、呼吸理学療法について石川朗先生、高橋仁美先生、諏訪部章先生をはじめ8人の先生方より講義していただき、とても充実した2日間でした。
リハ科
シリーズ3/3(全3回:3月~5月)
3.パワーリハの効果について
評価項目8項目 握力(左右)、開眼片足立ち、落下棒テスト、2分間足踏み、ファンクショナルリーチ(以下FR)、体前屈、timed up and go test(以下T&G)に対しての改善率を下図(図1.パワーリハでの変化)に示します。開始時の状態を100%にし、90日後の変化を示しています。

図1.パワーリハでの変化
握力Rt、開眼片足立ち、落下棒テスト、2分間足踏み、FR、体前屈において向上が見られました。これらの項目においては、t検定においても有意差が認められ、パワーリハにより改善が見られたと思われます。
今回のリハビリテーション科の勉強会ではしびれについて報告しました。
しびれといっても原因はいろいろあり、表現もびりびりする、ぴりぴりする、触ってもよくわからない、温度がわからない、冷えるなど様々です。原因となる病気は大きく分けて、①脳の病気 ②脊髄や脊椎(頚や背骨)の病気 ③末梢神経の病気に分けられます。今回は、当院で特に関わりがある、脳の病気、神経の圧迫などのために手・足にしびれを起こす病気、糖尿病など内科の病気による末梢神経障害について症状・治療にポイントをおいて勉強しました。
今まで、しびれを訴える患者様をみてきましたが、作業療法士として有効な治療を進めることが難しいのが現状でした。今回、しびれについてまとめて、さらに勉強していかなければいけないことを再認識しました。今回の勉強会で学んだことを今後の治療に活かしながら、さらなる知見を深めていきたいと思います。
今回、3月に岩手県の南昌病院で行われた、平成19年度岩手ボバース研究会第3回研修会の伝達講習を行いました。テーマは「手の機能-道具・物品操作とActivity-」で、講師は山梨リハビリテーション病院OTの山本伸一先生でした。
今回の研修会では、片麻痺患者の上肢の評価や治療のポイント、治療に用いるActivity(作業・活動)の選択、介入の仕方などを勉強してきました。
上肢の治療を進めていく中で、患者様の機能や能力に合った課題を選択する際に、セラピスト自身が多様な選択肢を持っていること、またそのために患者様の状態を適切に評価する能力を身につけていることが大切であると改めて感じました。今回学んだことを今後臨床で活かし、さらに技術を高める努力をしていきたいと思います。
今回の定例勉強会では、運動指導実務者講習会についての伝達講習を行いました。
4月に導入された特定健診では、医師、保健婦、管理栄養士等の様々な職種の方々が関わってきますが、診断により段階に応じた支援が行われる中で、特に積極的支援の対象となった方への運動プログラムと、指導を行うのが『健康運動指導士』です。
リハ科シリーズ2/3(全3回:3月~5月)
2.評価方法と認知症との関係
パワーリハを実施した47名に週1~3回の頻度で90日間パワーリハを実施し、開始前と90日後に以下の評価項目8項目:握力(左右)、開眼片足立ち、落下棒テスト、2分間足踏み、ファンクショナルリーチ、体前屈、timed up and go testを用いて比較しました。また認知機能面では、評価可能な41名に対して改定長谷川式簡易知能評価スケール(以下HDS-R)を用いて比較しました。
(HDS-Rには二項検定、他の各パラメータの比較には対応のあるt検定を用い、有意水準5%としました。)
新年度を迎え、当リハ科にも8名(うち2名はデイケア勤務)の新人さんが就職しました。真っ白な、真新しいユニフォームに身を包む若葉マークのセラピストは、慣れない環境に戸惑いながらも キラキラと輝いて見えます。
また、4月7日からは東北メディカル学院からPT・OT各1名の実習生さんも8週間の臨床実習のため、当院を訪れて勉強に励んでいます。若い職員・実習生さん達に囲まれ、リハ科全体が良い刺激を貰い、一層活気が出てきたように思います。
リハ科も年々スタッフ数が増加し、33名の大所帯となりました。今後も、患者様・利用者様により良いリハビリを提供できるよう、切磋琢磨していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
リハ科
今回、リハ科ではシリーズ企画として「当院のパワーリハビリテーションについて(全3回:3月~5月)」の掲載を予定しています。掲載予定は以下の通りです。
1.パワーリハ利用状況と機器について(3月31日)
2.評価方法と認知症との関係(4月30日)
3.パワーリハの効果について(5月31日)
1.パワーリハビリテーションの利用状況と機器について
シリーズ1/3(全3回:3月~5月)
当院では平成16年4月より、デイケア、デイサービスの利用者様及び外来、入院患者様のリハプログラムの1つとしてパワーリハビリテーション(以下パワーリハ)を行っています。今回、平成16年から平成19年の間にパワーリハを3ヶ月以上、週1~3回程度の頻度で実施した方々の状況についてお知らせします。
平成16年から平成19年の間にパワーリハを行なった方はデイケア、デイサービス、外来合わせて47名で(平均年齢74.5±9.0歳)、男性27名(年齢51~85歳、平均年齢71.4±8.5歳)、女性20名(年齢66~96歳、平均年齢78.9±7.9歳)となっております。
平成20年3月5日(水)、リハ科内の勉強会において、パーキンソン病を発症し、構音障害を呈する患者様の症例検討を行いました。
今回、1月31日~2月3日に千葉県で行われた職業リハビリテーション実践セミナ-に行ってきました。
職業リハビリテーションとは、障害者に対して職業指導、職業訓練、職業紹介等を実施し、その職業生活における自立をはかることとされています。
現在日本では、障害者雇用促進法に基づき、障害者雇用を義務づけており、民間企業には1.8%の法定雇用率が規定されています。従業員が301人以上の大企業ではこの雇用率を満たしていない場合、納付金を納めなくてはならず、ハローワークの指導も強化されているため、企業の方では、障害者の雇用が活発になっているとのことでした。これには地域格差があり、大都市では大企業が多いので障害者の雇用が活発になっているようです。しかし、八戸市の場合は景気も悪く大企業も少ないため、中小企業では納付金の制度が義務化されていないこともあり、厳しい現状が予想されました。
4日間という長い期間でしたが、障害者雇用の難しさを痛感させられました。最終日は関東で雪が降り、八戸に帰ってきたら全く雪が無く、なんだかとても大変な1日でした。
リハ科
現在、杖歩行見守りレベルの患者様の歩容について発表し、退院後の自宅での移動手段や体幹のスムーズな動きを促すための治療法など様々な意見の交換がなされました。これらのアドバイスを踏まえ、本症例の問題点を再認識し、今後のリハビリに生かすことで、患者様の退院後の生活がよりよいものになればと思います。
リハ科
埼玉生まれで、八戸には何の所縁も無いPT学生さんです。病院で患者様の評価や治療の仕方を学ぶため、1月21日から当院で実習に励んでいます。
身に沁みる寒さ、慣れないなまりに悪戦苦闘しながらも、入院患者様・デイケア利用者様に協力頂き、どうにか無事に一週間を乗り切る事が出来ました。これから3月上旬までの間、当リハ科で勉学に勤しみます。リハビリ室で聞き慣れない標準語が聞こえてきたら…、それは多分PT学生さんです。
スタッフみんなで見守りながら、『八戸は寒い所だけれど、暖かい人達に巡り会えたな。』 そう思ってもらえるような実習を送ってもらえる様、努力していきたいと思います。
リハ科では月2回、PT・OT・ST合同で勉強会を行っています。スタッフ持ち回りで行われる、この勉強会の主題は講習会の伝達・文献抄読・症例報告など、多岐に渡ります。
今回は回復期担当のSTスタッフが、職業復帰を希望なさっている患者様についての症例報告を行いました。
STのみでの勉強会とは異なり、他リハスタッフも参加することで 担当STは様々なアドバイスを受け、患者様の多面的な病状把握がより具体的にな
り、今後の治療の指標を持つ事が出来ました。また、職業復帰を希望する場合のアプローチについて、機能訓練に加えて職業に関する内容も積極的に取り入れていく必要があると再認識する事が出来た様です。
今後も、スタッフ全員で患者様の治療、そして第二の人生を歩み出すお手伝いが出来ればと思います。
PT(理学療法士)になるためには、3年制又は4年制の専修学校・大学等に入学し、専門分野を含めた国家試験を通る必要があります。学校では講義の他、理学療法士としての臨床経験を積むために実習期間が必ず設けられています。
当院では、青森県内を含む数校からの実習生さんを受け入れており、先月5日~今月8日までの期間も東北メディカル学院より3年生の学生さんが実習に励み、無事実習終了しました。
11月10日に当院オープンシステム特別講演会がありました。
講師に青森県健康福祉部 舘田菊子氏と、長崎リハビリテーション病院 院長 栗原正紀先生を迎えて、青森県地域連携パスの取り組みと回復期リハ病棟と地域連携についての講演でした。
現在青森県では、大腿骨頚部骨折の地域連携パスを実施していますが、脳血管疾患は検討中であるとのことでした。しかし、脳血管疾患は、急性期では『病気』を、回復期では
『障害』を維持期では『生活』を中心にアプローチしているため、それぞれの時期で使用する言語が違うため、なかなか難しいのではないかとお話されていました。
とてもわかりやすく勉強になった講演会でした。
リハ科
平成19年11月21日(水)リハビリテーション科の定例勉強会が行なわれました。テーマは「呼吸リハビリテーション」で平成19年9月8、9日に開催された青森県理学療法士特別講演会「呼吸リハビリテーション入門」の実技で行なわれた排痰法(呼気介助法、横隔膜呼吸)を中心に説明しました。
排痰法の一つである呼気介助法(Squeezing)は、目的とする肺の部分に位置する胸郭に手を置き、呼気の間に胸郭の動きに合わせて圧迫する方法であり、効果として痰の移動、深くゆっくりした呼吸、リラクセーションなどが挙げられます。横隔膜呼吸(腹式呼吸)の目的は、浅くて速く換気効率が悪い上部胸式呼吸を行なっている慢性閉塞性換気障害(COPD)である患者様に、呼吸補助筋の活動を抑制し、深くてゆっくりとした呼吸をしていただくことです。
今回定例勉強会でこのテーマにしたことにより、講演会で学んだことが再確認でき、今後の臨床の場面につなげていこうと思います。
去る
11月3日(土)、当院のグループ全体の学術学会に、リハ科を代表し研究演題を発表してきました。
『研究』とはいうものの、今回の発表演題は「座っている時にバランスを崩しやすい患者様とのリハビリのなかで、座る感覚を分かりやすくして差し上げる事で、バランスが安定し、靴の着脱が出来るようになった」背景について考察したもので、症例検討に限りなく近いものであったため、発表においてはいささかの不安がありました。
平成19年11月7日(水)リハビリテーション科の定例勉強会が行われました。テーマは「クラインフォーゲルバッハの運動学」でした。スイス出身の理学療法士であるスザンネ・クラインフォーゲルバッハは長いリハビリの現場と学生指導の経験から独自の運動学に基づいた動作分析とリハビリ訓練の理論を考案しました。
“動作分析”はその名の通り、“動作を分析する”ことですが、リハビリの専門家にとって最も重要な手法1つであり、同時に習得が難しい分野でもあります。
クライン女史は①身体を5つの部位(頭・手・足・胸部・腰部)に分割すること、②可動性(身体の動く部分)と固定性(身体の支える部分)の2つの視点から動作をみることをポイントに、特別な道具を使わずに観察することで分析していく方法を考案しました。
シンプルなようで奥が深く、以前に女優や体育教師を行っていたというクライン女史ならではのユニークな分析方法だと思います。臨機応変に柔軟性が問われるリハビリの現場では有効な評価方法の1つではないでしょうか。
H19.9.21~23に青森市で行われた「PNF‐臨床編‐」をテーマにした県士会の研修会に参加してきました。臨床編ということで、体幹筋群の自動性とバランス能力の再構築を計るため、Roll barやスィングクッションを使用し治療するという研修会でした。
体幹は上肢・下肢と一連の連続した動きを持ち、automatic(自動性)な動きをします。長期にわたり体幹の正常な動きが制限されると体幹筋群の動かし方を忘れることがあります。また、筋力低下や関節可動域制限、麻痺側と非麻痺側間の筋緊張の不均衡によりバランス能力が低下することも多くみられます。
今回の研修会にて学んだ運動療法はこれらの症状がみられる患者様に対しての一つの治療法であるため、今後臨床の場面にて活用していきたいと感じました。

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